実は、この言葉は日本人の記憶やカルチャーとも深く結びついている。昭和から令和へと続く日本の喫茶店文化や音楽史において、特別な響きを持ち続けてきた。
金沢の老舗自家焙煎珈琲店をはじめ、全国各地にある名店「キャラバンサライ」は、旅人と地元のカルチャー好きが集うサロンとしての役割を果たしてきた。また、松任谷由実の名盤アルバムや洋楽の名曲タイトルとして親しんできた世代にとっても、この言葉は常にエキゾチックな情景と人の温もりを想起させるノスタルジックな記号だ。現地の中央アジアを訪れる日本人旅行者からは「言葉の響きに惹かれてやってきたが、その精神性が日本の喫茶サロンと地続きにあることを実感した」という声も聞かれる。