千本鳥居を抜けた先にある「奥社奉拝所」の右奥には、多くの参拝者が列を作る「おもかる石」が鎮座しています。石灯籠の前で願い事を念じた後、宝珠形の空輪(石)を持ち上げ、予想していた重さよりも「軽ければ願いが早く叶い、重ければ叶うのが遅れる(または努力を要する)」という試し石です。単なる吉凶占いではなく、自らの覚悟や心理状態を客観的に映し出すバロメーターとして古くから親しまれています。
境内の至る所に鎮座する「きつね」の像も、重要な見どころの一つです。このきつねは野山に棲息する野生動物の狐ではなく、目に見えない霊獣である「白狐(びゃっこ)」であり、御祭神である宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)の神使(眷属)を務めています。
白狐たちが口にくわえている4種類の宝物には、それぞれ深い象徴的意味が込められています。
- 宝珠(玉):霊徳や神の御霊(みたま)、生命エネルギーを象徴
- 鍵:御神徳を引き出す知恵、宝蔵の鍵を象徴
- 巻物:神仏の深遠な知恵や秘伝、信仰の教えを象徴
- 稲穂:五穀豊穣と人々の実り豊かな生活を象徴