痛む手首を良かれと思って強く揉み込んだり、握力グリップを全力で握り締めたりする行為は、絶対に避けなければならない。日本整形外科学会の知見でも指摘されている通り、すでに内圧が高まっている手根管を外側から強く圧迫すれば、弱った正中神経をすりつぶすようなダメージを与えてしまう。
熱感がある急性期に長風呂で患部を温めすぎるのも逆効果を招く。炎症を助長し、腱鞘の腫れを加速させるからだ。理学療法・リハビリテーションの基本原則は「安静」と「低負荷での可動性確保」にある。力任せのセルフマッサージではなく、手首への物理的負担を徹底して遮断することが回復の土台となる。