昭和から平成にかけて、芸能界における病気の公表は「同情を誘うもの」か、あるいは「完全復活のドラマ」として消費される傾向が強かった。特に排泄に関わる医療処置であるストマについては、本人の尊厳を守るという名目のもと、徹底して伏せられるのが常識だったと言っていい。
しかし、時代は変わった。2026年代半ばを境に、若手からベテランまで、自身の言葉で「ストマとの生活」を発信する表現者が急増している。彼らは悲壮感を漂わせるのではなく、生活の一部として淡々と、時にはユーモアを交えてその日常をシェアする。この変化の背景には、隠すこと自体が「恥ずべきこと」という古い価値観を強化してしまう、という当事者たちの強い危機感がある。