ニュースで「次の首相を決める戦い」として自民党総裁選が大きく取り上げられるため、「総裁選=首相選挙」と受け止めている読者も多いはずです。しかし、この2つは法的に明確に区別されます。
自民党総裁選は、あくまで「自由民主党という政党の党首を決める内部選挙」です。投票権を持つのは自民党所属の国会議員と、党費を納めている全国の党員・党友に限られます。一般の有権者は投票できません。
一方、首相指名選挙(首班指名)は、「衆議院・参議院の全議員が参加する憲法上の公的選挙」です。与党だけでなく野党の議員もすべて参加し、それぞれが推す候補者に1票を投じます。
自民党が衆参両院で単独過半数(または連立与党で過半数)を握っている場合、自民党総裁に選ばれた人物がそのまま国会での首相指名選挙でも過半数を獲得して首相に選ばれます。これが「総裁選で勝てば首相になる」と言われる実態ですが、あくまで議会の議決を経なければ正式な内閣総理大臣には就任できません。