結論から整理すると、2026年現在における株式会社LDH JAPAN 代表取締役は、グループ創業者であるEXILE HIRO(五十嵐広行)です。現在の正式な役職は「代表取締役会長兼社長 CEO兼CCO」であり、経営の最終決定権とクリエイティブ統括の双権を一身に掌握しています。
時計の針を巻き戻すと、LDHの歴史は社長交代と組織再編の連続でした。2003年にEXILE初期メンバー6名が共同出資して設立した有限会社エグザイル・エンタテイメントが、モデル事務所スリーポイントと合流して株式会社LDHが誕生。長年HIROが社長として牽引してきましたが、2017年1月に発表された「グローバル組織体制への移行」に伴い、一度社長の座を退いています。
当時のHIROは、米国や欧州、アジアへ拠点を広げる持株会社「LDH WORLD」のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)に就任。国内の運営会社であるLDH JAPANの代表取締役社長には、創業初期からの盟友であり副社長を務めていた森雅貴氏が就任しました。さらにその後、実弟である森博貴氏へとバトンが渡されるなど、一時は「経営は専門幹部に委ね、HIROはクリエイティブに専念する」という役割分担が進められていたのです。
しかし、2026年10月1日付の人事で状況は急変します。LDH JAPANは公式発表資料を通じて、HIROの代表取締役社長復帰をアナウンスしました。この電撃交代の背景には、パンデミックによるライブエンタメ市場の激変、海外展開の軌道修正、そして国内ファンの熱量を再び現場目線で呼び戻すという強い危機感がありました。外資系ファンドや他社資本に依存せず、自分たちの手でカルチャーを守り抜くために、創業者が再び全責任を背負う形でトップへ舞い戻ったのです。