ポムポムプリンを語る上で欠かせないのが、お尻にちょこんと描かれたアスタリスクのような「おしりのしるし(*)」です。ファンシーキャラクターにおいて、排泄器官を想起させる部位をあえて記号化して描くことは、当時のキャラクター業界のタブーを破る前代未聞の試みでした。
地井明子氏が明かした制作秘話によると、このしるしが生まれた背景には「本物の犬の後ろ姿が持つ、たまらない愛らしさを表現したい」という強いこだわりがありました。散歩中に前を歩く子犬のお尻や、無防備に丸まって眠る姿にあるリアリティと愛嬌。正面だけでなく、後ろ姿を見た瞬間にも思わず笑顔になってしまうフックとして設計されたのが、この「おしりのしるし」でした。
デビュー当時、社内でも賛否両論が巻き起こったものの、実際にグッズが店頭に並ぶと「後ろ姿が圧倒的に可愛い」と女子中高生を中心に大ヒットを記録。無防備さと安心感を与えるデザインアイコンとして、キャラクターの個性を決定づける決定打となりました。