なぜ、履正社はこれほどまでに途切れることなく超一級品の逸材をプロへ送り出せるのか。その根底には「自立した思考」を徹底して促す指導スタイルがある。
猛練習だけに依存しがちな従来の高校野球の枠組みを超え、科学的なアプローチを積極導入。ウエイトトレーニングの数値化や動体視力の強化、最新機器を用いたスイングスピードの解析。指導者が指示を丸投げするのではなく、選手自身に「なぜ今この練習が必要なのか」を深く考えさせる。この思考の習慣化こそが、プロ入り後の長いシーズンでスランプに陥った際の自己解決力につながるのだ。
また、故障を防ぎプロの過酷な日程に耐えうる肉体をつくる食育や体幹強化プログラムも目を見張る。プロのスカウト陣が「履正社の選手は身体の基礎ができあがっており、プロの練習にすぐ適応できる」と口をそろえる理由はここにある。