リスクを最小限に抑え、自身と関係者の身を守りながら発信を続けるには、徹底した防衛策が不可欠となる。専門家が推奨する必須の防護手順を整理した。
まず第一に、撮影環境からの徹底的な個人特定情報の排除だ。窓外の景色、独特の壁紙や照明器具、電柱の看板、近隣の環境音(電車の走行音や防災無線)は、特定班による追跡の手がかりとなる。撮影専用の空間を確保するか、背景全体を均一なスクリーンで覆う措置が欠かせない。
第二に、メタデータの完全消去である。スマートフォンで撮影したオリジナルファイルには、撮影場所のGPS座標や端末固有のExifデータが記録されている。編集ソフトでの書き出し時にメタデータを完全に破棄し、画面内には固有の透かし(ウォーターマーク)を埋め込むことで、無断転載された際の追跡を容易にしておく必要がある。
第三に、複数人での撮影における事前合意書の作成だ。口頭の約束は何の法的効力も持たない。公開範囲、収益の配分、公開期間、将来的な削除要請への対応手順を明文化した書面を取り交わすことが、将来のリベンジポルノ疑惑や金銭トラブルを防ぐ唯一の盾となる。