施設名を「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」という。人口およそ2300人の小さな村が誇る最大の武器は、京都府内屈指の生産量を誇る上質な宇治茶だ。かつては他産地のブレンド用として出荷されることが多く、村の名前が表に出る機会は決して多くなかった。その構造に風穴を開けたのがこの拠点である。
仕掛け人の一人である一般社団法人京都山城地域振興社(お茶の京都DMO)の関係者は、「本物の茶葉の味を、誰にでも直感的に伝わるかたちで届けたかった」と振り返る。単に袋入りの茶葉を陳列するのではない。茶農家が丹精込めて育てた茶葉をふんだんに使ったオリジナル商品を開発し、訪れた人がその場で五感を使って体験できる空間を作り上げた。直売所というよりも、お茶のテーマパークに近い高揚感がここにはある。