東京オペラシティ アートギャラリーの際立つ個性は、展示作品だけでなくその秀逸な建築デザインにも宿っている。木目を活かした温もりある素材使いと、シャープなグリッドが生み出す幾何学的な美しさ。天井高のメリハリが効いた展示室を巡る動線は、まるで洗練された迷宮を散策しているかのような心地よい高揚感を与えてくれる。
さらに、隣接する新国立劇場との有機的なつながりも魅力だ。オペラやバレエ、演劇といった舞台芸術の熱気と、ギャラリーが湛える視覚芸術の静けさが一つの巨大なコンプレックスの中で見事に調和している。芸術のジャンルを超えた文化的な交差点としての佇まいは、都市空間における贅沢なオアシスそのものだ。