南足柄の隠れ家「モダン湯治 おんりーゆー」の真実とは何なのか。現地を歩き、その核心を取材した。敷地を取り囲む広大な原生林は、森林セラピーの認証を受けたエリアに隣接しており、大気中には樹木が放つフィトンチッドが充満している。森林露天風呂に浸かりながら深呼吸を繰り返すだけで、唾液中のストレスホルモンが低減し、免疫細胞の活性化が期待できるという二重の療養効果が設計されているのだ。
現地を訪れる際に直面するのが混雑問題だが、確実な回避術が存在する。週末の午後2時から夕方にかけては入場が集中しやすいため、平日のオープン直後(午前10時)を狙うか、あるいは日帰り客が帰り始める17時以降のナイトステイが狙い目だ。木漏れ日が水面に差し込む午前中、もしくは満天の星と森のシルエットが広がる夜気の中での湯あみは、まさに至高の静寂を約束してくれる。
最新の利用スタイルとして注目を集めているのが、ワーケーションと養生を掛け合わせた「プライベートデイユースプラン」や、漢方と地元無農薬野菜を贅沢に取り入れた「発酵美肌ビュッフェ付きロングステイ」だ。館内着のままライブラリーで読書に没頭し、森林浴デッキで微睡み、再び湯へ向かう。日頃の疲労を根本から解消する独自療養メソッドの全貌は、短時間の立ち寄りでは味わえない「丸一日を委ねる滞在設計」にこそ宿っている。