60代を迎えてなお、彼のステップは驚くほど軽やかで、シャウトはどこまでも澄み渡っている。オープニング曲の一音目が放たれた瞬間から、アリーナは一気にニューヨークの老舗ライブハウスのような濃密な空気に一変した。単なる懐古主義の周年ツアーではない。常に「今のグルーヴ」を更新し続ける姿勢こそが、彼がファンクの帝王たる所以だ。
「みんな、楽しむ準備はできてるかい?」というお馴染みの呼びかけに、会場の揺れが加速度を増す。ステージ上で弾ける笑顔に、長年彼を追い続けてきたファンも、最近ストリーミングでファンになった若い世代も、等しく引き込まれていく。