次亜塩素酸スプレーの主成分である「次亜塩素酸水」の除菌効果について、かつて巻き起こった議論に終止符を打ったのが公的機関による検証だ。経済産業省の要請を受け、製品評価技術基盤機構(NITE)が実施した詳細な試験により、一定の条件下でウイルスや細菌を効果的に不活化できる事実が科学的に証明された。
検証結果によれば、有効塩素濃度が35ppm以上の次亜塩素酸水は、対象となるウイルスを短時間で99.99%以上減少させる。ただし、ここには見逃せない前提条件が存在する。有機物、つまり手垢や皮脂、油汚れなどが表面に残っていると、次亜塩素酸は標的に届く前にそれらと反応して効力を失ってしまう点だ。万能の魔法ではなく、汚れを落とした清潔な環境でこそ真価を発揮する精密な除菌剤である。