しばしば耳にする「LGBTは若者の流行に過ぎないのではないか」という懸念は、歴史的な事実と照らし合わせることで明確に否定される。かつて左利きの矯正が社会的に行われていた時代、左利きの人間の割合は統計上ごく僅かだった。しかし、矯正をやめ個人の自然な身体性が認められるにつれ、その比率は一定の安定した水準まで急上昇した。いま起きている事象は、まさにこれと同じ構造である。
増加しているように見えるのは、これまで「存在しなかったことにされていた人々」が、人間としての尊厳を回復し、ありのままの姿で生きられる空間を獲得した結果に他ならない。統計の針が指し示しているのは流行の熱狂ではなく、社会の公正さの度合いなのだ。
誰かが自分らしく生きるために、他人の権利を奪う必要はない。数の多寡をめぐる議論の先にあるのは、すべての個人が不可視化されることなく、法と社会の双方から等しく守られる未来の構築である。私たちは今、その歴史的な過渡期の真っ只中に立っている。 (出典: lgbt なぜ 増え た(Yahoo!ニュース))
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