エルジューダ選びで最初の分水嶺となるのが、「エマルジョン(ミルク)とオイルのどちらを選ぶべきか」という問題です。店頭やECサイトのレビューでは「どちらも大差ない」「香りの好みで決めて良い」といった乱暴な意見も見受けられますが、毛髪科学の観点から見れば、両者が果たす役割は明確に異なります。
エマルジョン(乳液状)の主たる役割は、コルテックスと呼ばれる髪の内部組織への水分と保湿成分の補給です。ミルボンが開発した微細化されたCMADK(カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン:毛髪補修成分)やバオバブエキスが、パサついて硬くなった髪の芯まで浸透し、髪の水分保持力を高めて柔らかい質感へと導きます。水分量が不足してゴワつく髪や、ドライヤーの熱で乾燥しやすい髪には、まずエマルジョンによる「内側の保水」が不可欠です。
対照的に、オイル(油液状)の得意領域は、毛髪表面のキューティクル保護と摩擦軽減、そしてツヤの付与です。高分子シリコーンや植物由来オイルが髪の外側を均一にコーティングすることで、コーミング時の物理的摩擦を防ぎ、光の乱反射を抑えて滑らかな指通りと輝くようなツヤを生み出します。くせ毛のうねりや広がりを重さで抑えたい場合にもオイルが適しています。
「とりあえず人気だから」という理由だけで剛毛の人が軽いオイルを選んでしまったり、猫っ毛の人が油分の重いミルクを選んでしまうと、失敗を招く直接の引き金になります。ミルボン エルジューダ 失敗しない理由は極めて明快であり、「内部の水分不足(乾燥・パサつき)にはエマルジョン」、「表面の摩擦・広がり・ツヤ不足にはオイル」という基礎構造に自身の髪質を正しく当てはめることに尽きます。