吉高の大桜を訪れる鑑賞者が最も戸惑い、トラブルに直面しやすいのが「交通アクセスと移動手段」の現実です。結論から述べると、「桜の目の前までマイカーで乗り付けること」は物理的にも規制上も完全に不可能です。
開花期間中、吉高地区の周辺道路は激しい混雑と安全確保のため、大規模な交通規制が敷かれます。地元住民以外の一般車両は、桜の周辺に通じる細い農道への進入が厳格に禁止されます。道幅は車1台がすれ違うことすら困難な一本道であり、誤って迷い込むとUターンすらできず立ち往生する危険があるためです。
マイカーで来訪する場合の正規ルートは、指定の臨時駐車場である「印旛中央公園」(千葉県印西市瀬戸1518)などを利用することになります。収容台数は約100〜150台規模が確保されますが、満開期の土日ともなれば午前9時の段階で満車となり、周辺道路に入庫待ちの長蛇の列が発生します。
さらに重要なのは、駐車場から大桜までの距離です。印旛中央公園から桜が鎮座する小高い丘までは片道約1.3km〜1.5km、成人男性の足でも徒歩約20分〜25分を要します。道中は舗装路から次第に土や砂利の混ざる田園のあぜ道、緩やかな勾配へと変わります。ヒールやサンダルでの来訪は足を痛める原因となるため、歩きやすいスニーカーの着用が必須条件となります。
公共交通機関を利用する場合、北総線の「印旛日本医大駅」が最寄りとなります。同駅から運行されているコミュニティバス(印西市ふれあいバス等)や臨時直通バスの運行状況は年ごとに異なるため事前確認が欠かせませんが、本数自体が極めて限られているため、駅前から徒歩(片道約35〜40分、約2.5km〜3km)を選択する健脚な訪問者も少なくありません。