ネット上の読者コミュニティやSNSでは、童磨の敗北に関して長年ある議論が交わされてきました。それが「童磨が最初から本気を出していれば、鬼殺隊は全滅していたのではないか?」という仮説です。
結論から言えば、純粋な戦闘スペックだけで言えば童磨が完勝していた可能性は極めて高いと言わざるを得ません。
- 結晶ノ御子の凶悪性:童磨が作り出す氷の御子は、本体とほぼ同等の血鬼術をノーリスクで乱発できます。もし童磨がしのぶを吸収した後、油断してその場を去ろうとせず、御子を複数体配置してカナヲたちを即座に殲滅していれば、毒が回る前に決着はついていました。
- 吸気による即死トラップ:童磨の氷の粉末を微量でも吸い込めば、肺胞が凍結して呼吸が使えなくなります。広範囲制圧能力において、童磨は作中最強クラスの性能を誇っていました。
しかし、これらを「発揮しなかったこと」こそが童磨という鬼のキャラクター造形であり、作者・吾峠呼世晴氏が描いた最大の皮肉です。強大な力を持ちながらも精神が空っぽであるため、真の危機感を持つことができない。実質的なスペックで勝っていても、精神の構造的欠陥によって敗北するべくして敗北したというのが、作中描写から導き出される客観的な事実です。