地雷系カルチャーを視覚的に決定づける最大の要素が、いわゆる「地雷メイク」です。その本質は、人形のような陶器肌と、今にも涙が零れ落ちそうな目元のコントラストにあります。
基本となるプロセスは極めて精緻です。ベースメイクでは、首の色よりもワントーン明るいブルー系やパープル系のコントロールカラーを使用し、徹底的に赤みやくすみをカバー。血色感を抑えたマットな質感に整えます。主役となる目元には、赤、ボルドー、またはダークピンクのアイシャドウを配置。上まぶただけでなく、下まぶたのキワ全体に赤みを広げることで、「泣き腫らした直後の少女」のような質感を人工的に作り出します。
その仕上がりを決定づけるのが、徹底的に作り込まれた立体的な涙袋です。ハイライトコンシーラーで涙袋の中央をぷっくりと強調し、その直下に影色ライナー(ケイトのダブルラインエキスパートやキャンメイクの3wayスリムシェードライナーなど)でくっきりとした影を描き足します。さらに大粒のピンクラメグリッターを目頭から中央にかけて散りばめることで、光の反射による「うるみ目」を完成させます。
アイラインは目尻を跳ね上げず、黒目の外側から下方向へと大胆に下げる「タレ目ライン」を黒のリキッドアイライナーで引画。目尻の三角ゾーンにはダークブラウンやブラックの締め色をしっかりとぼかし込み、下まつげにはマスカラを束感が出るように塗り重ねます。口元はダークレッドや粘膜カラーのティントを中央から外側へグラデーション塗布し、艶やかなグロスを中央にのみ重ねることで、幼さと妖艶さが同居する独特の造形美が完成します。