最愛の娘を理不尽に奪われた母親の高橋幸美さんは、深い失意の中にありながらも、「まつりのような犠牲者を二度と出さないでほしい」という一心で立ち上がりました。過労死等防止対策推進全国センターなどの活動に参加し、企業の労務管理改革や国の法改正を求めて声を上げ続けました。
毎年迎える12月25日の命日には、幸美さんは心を込めた手記を公表しています。手記では、娘への尽きない愛情と喪失感、そして社会に向けて命の尊さを訴えるメッセージが綴られています。
「どんなに優秀で頑張り屋な子であっても、過酷な労働環境に置かれれば心身を壊してしまう」「命より大切な仕事はありません」という幸美さんの言葉は、働くすべての人や経営層の胸を打ち、過労死防止の啓発において極めて大きな原動力となっています。