日が沈むと、商店街はさらにディープな表情を見せる。提灯に明かりが灯れば、せんべろファン待望の時間の始まりだ。のれんをくぐれば、隣の客と自然に会話が弾むアットホームな世界が広がっている。
名物の串カツは衣が薄く、特製ソースにくぐらせれば何本でも胃袋に収まってしまう。新鮮な刺身を破格の値段で提供する立ち飲み屋や、おでんの出汁が染み込んだ大根をつまみに乾杯する風景は日常茶飯事だ。驚くべきはその価格設定である。千円札1枚で生ビールと名物料理が十分に楽しめてしまう店がゴロゴロ存在する。お財布を気にせず本気で酔いしれることができる場所、それがこの街の夜の醍醐味だ。