高木ブーさんの経歴を語る上で欠かせないのが、本格派ミュージシャンとしての出自です。学生時代からハワイアンやジャズに親しみ、プロのウクレレ・ギタリストとして活動していたところ、その実力を見込まれていかりや長介さんからドリフターズへスカウトされました。
お笑いの世界に飛び込んだ後も、高木さんの独特の存在感は大きな武器となりました。特に『ドリフ大爆笑』の名物コーナー「雷様」は、いかりやさん(黒)、仲本さん(赤)、高木さん(緑)の3人が雲の上で愚痴を言い合いながらウクレレやギターを鳴らす伝説的コントです。「コントの最中に本当に居眠りをしてしまった」という有名なエピソードも、高木さんの大らかで憎めないキャラクターだからこそ生まれた名場面として語り継がれています。
喜劇の世界で一世を風靡しながらも、根底にあった音楽への敬意を決して捨てなかったことが、現在の息の長い音楽活動へと繋がっています。