日本野球機構 (NPB) が管轄するフリーエージェント制度 (日本プロ野球) において、選手のランクは旧球団内の年俸順位によってA、B、Cの3段階に峻別される。上位のAランク(1〜3位)やBランク(4〜10位)を獲得した場合、獲得球団には旧球団への人的補償や金銭補償の義務が発生する。これが編成にとって最大の足枷となってきた。
どれほど魅力的な大砲であっても、プロテクト枠(28人)から漏れた未来の主力候補を差し出すリスクはあまりに重い。生え抜きのホープを失い、ファンから猛反発を食らった苦い記憶はどの球団にもある。対照的に、チーム内11位以下に位置するCランクであれば代償は一切発生しない。人的補償なし、金銭補償なしの「ノーペナルティ補強」。現場にとってこれほど使い勝手の良い選択肢は他にない。