ネット掲示板や知恵袋などで散見される「十日市場町は治安が心配」という書き込み。この風評の根本的な原因をたどると、1970〜80年代の大規模供給期に形成された「十日市場団地」のイメージや、過去の郊外ベッドタウン特有の薄暗い夜道の印象が独り歩きしている実態が浮かび上がります。
では、客観的事実はどうなのか。神奈川県警察が公表している「市区町村別犯罪認知件数」の最新統計を精査すると、驚くべき実態が見えてきます。横浜市緑区全体の刑法犯認知件数は横浜市18区中、常に最少レベル(犯罪発生率が極めて低い上位3区以内)を維持しており、とりわけ十日市場町周辺で凶悪犯罪が頻発しているという事実は一切ありません。
地元自治会関係者への聞き取り取材でも、住民の実感は極めて平穏です。「夜間に駅前を歩いても若者のたまり場になっているような場所はなく、パトロールも定期的に行われています。団地特有の高齢化を不安視する外からの視線が、いつの間にか『治安の不安』へと誇張されて伝わっているのではないでしょうか」と語ります。街灯のLED化や防犯カメラの増設も着実に完了しており、数字と現場観察の両面から見て、治安面での懸念は杞憂と断定できます。