福岡市東区の特異な気象を理解する上で欠かせないのが、地域気象観測システム(AMeDAS)が弾き出すリアルな観測データだ。近隣のアメダス観測地点から送られてくる風向・風速・日照時間の数値は、沿岸部と内陸部で明確なコントラストを描き出す。
玄界灘からの北西風が直撃する志賀島や奈多の海岸線では強風が吹き荒れている最中でも、南東側に山を背負う青葉や名島では風が穏やかに感じられるケースがある。地形が気流を歪め、局地的な雲の通り道を作り出す。このミクロな気象特性の差異こそが、画一的な広域予報だけではカバーしきれない東区ならではの難しさといえる。