大会の結末は、サッカースペイン女子代表の劇的な初戴冠で幕を閉じた。決勝のスコアは1-0。イングランドとの息詰まる攻防を制したのは、キャプテンのオルガ・カルモナが放った左足の一閃だった。ハイラインを保ちながらボールを保持し、相手のプレスを無力化するスペインのパスワークは、まさにフットボールの進化系。グループステージで日本に0-4と大敗を喫しながらも、トーナメントを通じて見事に修正を果たした修正力こそが王者の証明となった。
一方、大会全体を見渡せば、番狂わせの連続だった。ドイツやブラジルといった伝統国がグループステージで姿を消し、コロンビアやモロッコ、ジャマイカが堂々たる戦いぶりで決勝トーナメントへ進出。強豪と中堅国の実力差が急速に縮まっている現実を浮き彫りにした。勝敗を分けたのは、ワンチャンスを仕留める決定力と、90分間強度の落ちない守備ブロックの構築。わずかなディテールの差が、残酷なまでに勝者と敗者を切り分けた。