日本代表への称賛の裏返して、韓国国内で激しい議論を呼んでいるのが自国代表チームの深刻な混迷です。サッカー韓国代表の監督解任理由を巡っては、アジアカップでの低迷やワールドカップ予選での苦戦を契機に、組織の構造的欠陥が次々と白日の下に晒されました。
特に、ユルゲン・クリンスマン元監督の解任劇やその後の暫定体制、新指揮官選定を巡る混乱は、韓国サッカー協会(KFA)のガバナンス不全を象徴する出来事でした。現場不在の「リモート指導」や戦術不在への批判だけでなく、代表チーム内での内紛(アジアカップ期間中の卓球騒動などに端を発する選手間の衝突)がメディアにリークされたことで、ファンと協会の信頼関係は完全に破綻しました。
さらに、ソン・フンミンに対する韓国国内の評価も極めて複雑な局面に突入しています。世界最高峰のアタッカーとして国民的英雄であることは揺るぎないものの、代表戦において「ソン・フンミンの個人突破頼み」「彼が抑えられたら攻撃が完全にストップする」という戦術的限界が幾度となく露呈しました。ベテランとなったソン・フンミンやキム・ミンジェ、イ・ガンインといった個々のスター選手は超一流であるにもかかわらず、それを束ねる組織戦術が欠如している現状に対し、現地専門家からは「個の力は日本と同等以上でも、チームとしての完成度では雲泥の差がある」と厳しく指摘されています。