旅行者が最も気にする「沖縄の台風時期はいつからいつまでなのか」という疑問について、気象庁が蓄積してきた半世紀以上にわたる気象統計をひも解くと明確な傾向が浮かび上がります。沖縄地方における台風シーズンは一般に5月下旬から10月下旬にかけて続きますが、月ごとにそのリスクの性質は大きく異なります。
過去データまとめを参照すると、沖縄地方(本島・先島諸島)への月別接近数は、梅雨明け直後の沖縄台風時期7月8月9月に集中しています。特に8月は年間の沖縄台風ピーク月に該当し、統計上の接近数は平均2.2回に達します。一方で、5月や6月は台風の発生数自体が少なく、本州へ向かう前段階の足早な通過が目立ちます。逆に9月後半から10月にかけては、太平洋高気圧の勢力後退に伴い、大型で非常に強い勢力を保ったまま本島へ接近するケースが増加する傾向にあります。
データが示すとおり、沖縄台風直撃確率という観点では「週単位の滞在中に台風の直接的な影響を受ける確率」はおよそ15%〜25%前後にとどまります。つまり、真夏のピーク時であっても4回中3回は深刻な直撃を免れている計算になります。過度に恐れる必要はありませんが、残る4分の1を引いた際に被害を最小限に抑える準備が不可欠です。