道頓堀川に対して「川幅が狭く、水深も浅いから溺れることはない」と思い込んでいる人は少なくありません。しかし、これは極めて危険な誤解です。
国土交通省や大阪市の水域管理データによると、道頓堀川の水深は通常約2.5メートルから3.5メートル前後あり、成人の身長を優に超えます。さらに川底には長年堆積した粘度の高いヘドロ層が存在し、飛び込んだ際に足や体が沈み込んで自力脱出を困難にする要因となっています。
水温が低い季節には、急激な冷水ショックによる心臓麻痺や呼吸停止(コールドショック)が引き起こされ、泳力に関係なく数十秒で意識を失う危険性があります。川岸は垂直な護岸構造になっており、這い上がるための手すりやハシゴは限定的な場所にしか設置されていないため、一度落ちれば外部の助けなしに生還することは極めて困難です。