円覚寺の御朱印巡りにおける最大の醍醐味は、広大な境内に点在する塔頭(たっちゅう)や高台の聖域をめぐるプロセスにあります。
まず外せないのが、境内最奥部に位置する佛日庵です。鎌倉幕府第8代執権・北条時宗公が創建した由緒ある廟所で、時宗公の遺徳を偲ぶ「北条時宗」の墨書が入った御朱印は、歴史ファンからも絶大な人気を誇ります。抹茶をいただきながら枯山水の庭園を眺められる茶席もあり、静寂の中で心洗われるひとときを過ごせます。
もう一つのハイライトが、長い石段を登った山上に位置する洪鐘弁天堂です。関東で最も大きいとされる国宝「洪鐘」の脇にあり、ここからは晴れた日に富士山を望む絶景が広がります。ここで拝受する弁財天の御朱印は、金運招福や芸道上達のご利益があるとされ、鎌倉江の島七福神巡礼の重要拠点となっています。
また、通常は非公開となっている正続院(国宝・舎利殿)などの塔頭も、秋の特別拝観期間などには特別な限定御朱印が授与されることがあり、見逃せない機会となっています。