経済の最前線でも、地殻変動が起きている。オフィスビルの評価軸が、従来の「駅徒歩分数」や「最新設備」から「豊かな自然環境との共生」へとシフトした。
都心の主要デベロッパーが発表した市場レポートによると、本格的な生体緑化を取り入れたオフィスビルの成約賃料は、同規模の通常物件に比べて2割近く高く取引されている。背景にあるのは優秀な人材の獲得競争だ。鬱々とした人工光の下ではなく、窓の外にみずみずしい緑が広がるオフィス環境を求めるワーカーが増加。企業は「社員のウェルビーイング」を担保するため、緑の豊かなビルへこぞって拠点を移している。