映画館の一般入場料(約2,000円)に対し、IMAXの料金と追加料金は通常シアター+500円〜700円程度、池袋や大阪などに導入されている最上位規格「IMAXレーザー/GT」では+1,000円前後が加算されます。この価格差の背景には、単に「画面が大きい」だけでは片付けられない劇場の設計思想が存在します。
IMAX(アイマックス)とは、カナダのIMAX社が開発した映画上映システムであり、「Image Maximum(最大化された映像)」を語源としています。TOHOシネマズや109シネマズ、イオンシネマなどが公開する公式技術データによると、通常スクリーンとの決定的な違いは「映像解像度・輝度」「音響設計の精度」「客席とスクリーンの幾何学構造」の3点に集約されます。
まず映像面では、特許取得のカスタムレンズと高輝度4Kレーザー光源により、従来の映写機では再現困難だった漆黒の闇から鮮明なハイライトまでを圧倒的なコントラスト比で描写します。色彩の再現領域が格段に広いため、CGの緻密なディテールや夜景の微細なグラデーションまでくっきりと浮かび上がります。
音響面では、劇場内の壁面や天井に張り巡らされた独立駆動の12ch次世代サウンドシステムを採用。特許取得のレーザーアライメント調律によって、ピンポイントで音がどこから鳴っているかを耳で追えるリアルタイムな定位感を実現しています。重低音は劇場の床や座席を直接揺らすほどのパワーを持ちながら、囁くような吐息や衣擦れの音さえクリアに聞き分けることが可能です。