東洋の伝統的な思想である「陰陽五行」や「易学」には、「陰極まれば陽となる(いんきわまればようとなる)」という根本的な教えがある。これは、物事がどん底まで落ち切った瞬間から、必ず光に向かって反転し始めるという自然界の摂理を表したものだ。
おみくじにおける「大吉」は、いわば運気の頂点である。絶頂期にいるということは、ここから先は下り坂を迎えるリスクを孕んでいることを意味する。一方で「凶」は、運勢のボトム(底)に位置している。つまり、これ以上運気が下がりようがなく、明日からはただ上昇していくだけの「上昇気流のスタート地点」に立ったということだ。どん底を知る者だけが跳躍できるというこのロジックこそが、知る人ぞ知る開運のメカニズムである。