週末のショッピングモールで誰もが一度は経験したことがあるだろう。目的の店に入る前から始まる駐車場待ちの渋滞だ。これまで多くの商業施設は、集客の強力な武器として無条件での時間限定無料サービスを提供してきた。しかし、2026年現在の不動産・商業施設運営の現場では、そのビジネスモデルが大きな曲がり角を迎えている。
最大の理由は、地価上昇と電気代・設備メンテナンス費用を含む維持コストの急増だ。特に都心近郊や主要駅周辺の大型モールでは、駐車場目的だけで立ち寄り、買い物をほとんどしない「長時間の無断放置」や「周辺施設利用者の抜け道利用」が深刻な問題となっていた。清掃費用や警備員の清算対応人件費が跳ね上がる中、店舗側も背に腹は代えられない。現在は「1円以上の購入で1時間」「アプリ会員登録でさらに1時間」といった明確な顧客囲い込み策へシフトしている。