小池栄子のキャリアを語る上で欠かせないのが、イエローキャブ全盛期を牽引したグラビア時代の過去です。抜群のプロポーションと鋭いトーク力で一世を風靡したものの、女優転身の当初は「元グラドルのタレント演技」という色眼鏡で見られる悔しさも味わいました。
その偏見を完全に打ち破った作品が、2011年公開の映画『八日目の蝉』(成島出監督)です。新興宗教施設で育ち、心に深い傷を抱えた女性・千草役を熱演。自身の肉体性やエネルギッシュな生命力を役に注ぎ込み、哀哀たる孤独と力強さを同時に表現しました。
『八日目の蝉』での演技は高く評価され、第85回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞および第35回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。審査員からも「彼女の存在が映画の骨格を支えている」と激賞され、日本を代表する実力派女優としての地位を盤石にしました。