結論から言えば、客席全体がスカスカというような惨状は存在しない。実際にスタジアムへ足を運べば、スタンド上段までびっしりと埋め尽くされた赤のペンライト――いわゆる「レッドオーシャン」が広がり、その光景は息をのむほど圧巻だ。
では、なぜ「埋まっていない」という印象が一人歩きするのか。原因の一つは、見切り席やステージバック席の解放タイミングにある。機材配置が確定した直前に急遽追加販売されるこれらの席は、開演直前まで一般プレイガイドに残っているケースが多い。これを目ざとく見つけた一部のネットユーザーが「チケットが余っている」と拡散し、尾ひれがついて「爆死」「ガラガラ」という極端な言説へ変貌を遂げるのだ。
さらに、スタジアム特有の構造も影響している。アリーナ後方やスタンド最上層の極一部で、黒いシートで覆われた機材調整エリアや見切れエリアが存在する。これを遠目から撮影した画像がSNSにアップされると、あたかも一般客が入っていないかのような誤解を生む罠となる。