時を経て、音楽の主戦場がストリーミングへと移行するなかで現れたのが、Ayaseとikuraによるユニットだ。小説を音楽にするという新機軸のコンセプトを掲げ、J-POPの構造そのものを再定義した。緻密に計算されたAyaseのトラックメイクと、物語の主人公に寄り添い変幻自在に表情を変えるikuraのボーカルワーク。この二つの個性が衝突することで、これまでにない音楽的化学反応が引き起こされた。
二人の躍進は、従来のレコード会社主導による売り出し方とは一線を画していた。SNSや動画配信プラットフォームを介してリスナーとダイレクトに繋がり、口コミが世界中へ拡散。言語の壁を超えてグローバルなリスナー層を獲得したその手法は、音楽エンターテインメント業界全体のプロモーション戦略を根底から変えた。