デジタルネイティブであるZ世代やさらに若いリスナー層にとって、彼の生み出す音楽は単なる「懐かしさ」ではない。むしろオートチューンや合成音声で溢れ返る現代の音楽シーンに対する、究極のアンチテーゼとして響いている。
人の声だけで作り出す重厚なハーモニー、息遣いまで聞こえる生々しいボーカルの抜け感。それが若い世代には新鮮なオーガニック・サウンドとして受け入れられている。ShortsやTikTokなどの動画プラットフォームでは、彼の楽曲をバックにレトロなファッションを楽しむ若者たちの投稿が急増中だ。昭和歌謡のレガシーと令和のトレンドが、彼の歌声を媒介にして美しく融合している。