ネット上の掲示板やSNSで囁かれる「名古屋造形大学はやばい」「Fランク大学なのでは」という噂の根源は、大手予備校が公表する一般入試のペーパーテスト偏差値(BF〜37.5前後)にあります。学術系学部と同じ指標だけで比較すると低偏差値に見えますが、ここには美術系大学特有の選抜構造が潜んでいます。
私立美大の入学者選抜において、学力試験のみで合否を決める割合はごく一部に過ぎません。名古屋造形大学でも入学者の大半は、実技試験、ポートフォリオ審査、面接、プレゼンテーションを課す総合型選抜や学校推薦型選抜を経由しています。現場の指導陣や入試関係者への取材でも、「学科試験のマークシートの点数と、現場で通用する造形力や発想力には直接の相関関係がない」という見解が一致しています。
偏差値という単一の物差しだけで「誰でも受かる」「教育レベルが低い」と断定するのは明らかな誤認です。入試倍率は人気コースで1.5倍〜2.0倍を超える水準に達しており、確固たる制作意欲や基礎画力がなければ合格を勝ち取ることはできません。