青赤のユニフォームに袖を通して10年以上の歳月が流れた現在、東慶悟は単なるベテランの枠を超え、チームの戦術的・精神的なバックボーンとして極めて重厚な役割を担っています。ピッチ上で味方の立ち位置を細かく修正し、試合の流れが相手に傾きかけた瞬間に鋭いファウルや的確なポジショニングで相手のカウンターを寸断する姿は、まさにピッチ上の監督と呼ぶにふさわしいものです。
監督交代や若返りが進むチーム編成のなかでも、指揮官たちが一様に彼を重用し続ける理由は明確です。ボール非保持時における危機察知能力とスペースのカバーリングはJリーグ屈指の精度を誇り、若手選手が攻撃に専念できる強固なセーフティネットを中盤に張り巡らせています。練習場でも率先して声を出してインテンシティを引き上げる姿が目撃されており、数字に表れにくい黒子としての貢献度こそが現在の彼の真骨頂です。