ゲーム版で圧倒的な支持を集めていたにもかかわらず、2016年に放送されたテレビアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』では、岸辺露伴役の声優が櫻井孝宏へと交代しました。この発表当時、ネット上では「なぜ神谷浩史から変更されたのか?」「スケジュールの都合なのか?」と様々な憶測が飛び交いました。
声優交代の最大の真相は、テレビアニメ版の制作陣による徹底したキャスティング方針にあります。アニメーション制作を手がけたdavid productionおよび音響制作サイドは、ゲーム版のキャストをそのままスライドさせるのではなく、テレビアニメという映像メディアにおけるキャラクター表現のために全役フラットな再オーディションを実施しました。
実際、ジョジョシリーズでは第1部から第3部にかけても、ゲーム版とアニメ版で大幅なキャスト変更が行われてきました。
- 空条承太郎:ゲーム版(前野智昭) ➔ アニメ版(小野大輔)
- 花京院典明:ゲーム版(遊佐浩二) ➔ アニメ版(平川大輔)
- 東方仗助:ゲーム版(羽多野渉) ➔ アニメ版(小野友樹)
- 広瀬康一:ゲーム版(朴璐美) ➔ アニメ版(梶裕貴)
- 虹村億泰:ゲーム版(高木渉) ➔ アニメ版(高木渉 ※オーディションを経て続投)
このように、虹村億泰役の高木渉のようにオーディションの結果として続投となった極めて稀なケースを除き、ほぼ全キャラクターが刷新されています。つまり、神谷浩史から櫻井孝宏への交代は、個別のトラブル等によるものではなく、「アニメシリーズとしての作品づくりにおける純粋なオーディション選考の結果」というのが業界の定説であり事実です。