帽子を脱いだ際に髪型が崩れる最大の要因は、「頭皮の蒸れによる湿度」と「帽子のクラウンによる物理的な圧迫」の2点に集約されます。湿気を帯びた髪が上から押さえつけられることで、水素結合が再結合し、ペタンコの形状が固定されてしまうのがメカニズムです。この問題を根本から防ぐには、帽子を被る前の土台作りが成否を分けます。
まず実践すべきは、分け目をあらかじめジグザグにしておくことです。コームの柄などを使って分け目を曖昧にしておくだけで、上からの圧力が分散され、脱いだ後に手ぐしを軽く通すだけで自然な立ち上がりが瞬時に復活します。普段通りの直線的な分け目で帽子を被ると、押しつぶされた生え際がパックリと割れて修正が利かなくなります。
さらに、スタイリング剤の選定も重要です。油分の多い重たいヘアオイルやバームを根元近くにつけるのは厳禁です。頭皮の皮脂や汗と混ざり合い、ベタつきとつぶれを加速させる原因になります。根元にはドライシャンプーやマット系キープスプレーをごく少量なじませ、中間から毛先にかけてのみ軽めのバームを塗布するのがプロの標準仕様となっています。