激闘の余韻を包み込むエンディングテーマ「ありがとう (99Harmony)」もまた、ファンから絶大な支持を集める名曲だ。激しい試合を終えた後の夕暮れ、誰もいないグラウンドの静けさを思わせるアコースティックな響き。支えてくれた仲間やライバル、そして野球そのものへの感謝を静かに歌い上げるこの曲は、オープニングの動に対する完璧な静の対比を成している。
ちばあきおの世界観は、谷口の中学卒業後を描いた名作『プレイボール』へと受け継がれていくが、そこで描かれる不屈の精神性は常にこの「君は何かができる」「ありがとう」という二大主題歌の精神と共鳴している。勝敗を超えた先にある人間の尊厳を描き切った音楽の力は、半世紀近くが経過しようとする今もなお、聴く者の涙腺を刺激してやまない。