嵐の紅白における歴史を語る上で欠かせないのが、番組の屋台骨を支え続けた「司会者」としての卓越した功績です。2010年(第61回)から2014年(第65回)まで、5年連続でグループ単独として白組司会を務めた記録は、紅白の長い歴史の中でも前代未聞の快挙でした。
そして2016年以降、物語はメンバー個々の単独司会という新たなフェーズへと移行します。その先陣を切ったのが、2016年の相葉雅紀でした。
単独での大役に極度の緊張とプレッシャーを背負いながらも、持ち前の温かさと誠実さで番組を引っ張った相葉。大トリで嵐のメンバー4人がバックヤードから駆けつけ、隣に並んで『One Love』を歌い出した瞬間、相葉の瞳から溢れ出た大粒の涙は、視聴者の心を強く揺さぶりました。「メンバーが隣に来てくれた安心感で、感情が抑えきれなくなった」と後に語られたその涙は、グループの深い絆を象徴する紅白史屈指の名場面として刻まれています。
続く2017年の二宮和也は、持ち前の高いアドリブ力と冷静沈着なトークスキルで、生放送ならではのハプニングを完璧にカバー。テンポの良い進行とアーティストへの細やかな気配りで、白組を見事勝利へと導きました。
さらに2018年・2019年の櫻井翔は、報道キャスターとして培った抜群の安定感と構成理解力で2年連続の白組司会を完遂。令和初となった2019年の第70回では、嵐としての大トリ歌唱と司会進行という極めてハードな二刀流を成し遂げ、視聴率40%超えのフィナーレを牽引しました。