芸能界入りのきっかけは、ドラマのような偶然と運命の重なりでした。学生時代からプロ並みの腕前を持つスキーインストラクターとして活躍していた神田正輝さんは、日焼けした精悍な顔つきとアスリート仕込みの引き締まった体躯の持ち主でした。
ある日、東京・赤坂のレストランで友人と食事をしていたところ、偶然居合わせたのが昭和の大スター・石原裕次郎さんでした。裕次郎さんは一目見るなり「あいつはいい男だな」と神田さんの素質を直感し、その場で声をかけたという有名なエピソードが残っています。
当初は芸能界に強い執着を持っていなかったものの、裕次郎さんの圧倒的な人間力と器の大きさに惹かれ、1973年に石原プロモーションへ正式加入。裕次郎さんを「生涯の恩師・兄貴分」と慕い、石原軍団の若手ホープとして華々しいスタートを切ることとなりました。