「あごすけの行列」といえば上越の風物詩とも言えるが、近年はそのオペレーションにも洗練が加えられている。かつては数時間の青空待ちが当たり前だったが、現在はデジタル記名システムや呼び出し通知アプリの導入が進み、訪れる旅行者の負担は大幅に軽減された。それでもなお、開店前から店舗周辺には独特の熱気が立ち込める。
北陸新幹線の延伸定着や上越妙高駅からのアクセス向上に伴い、東京や関西圏のみならず、近年はアジアや欧米からのインバウンド客の姿も目立つ。言葉の壁を越えて「世界最高の旨味体験」を求める人々が、この小さな街のラーメン店を目指して旅をしてくる。待合エリアに溢れる笑顔と高揚感は、ここが単なる飲食店ではなく、一つの目的地であることを物語っている。