作りたい麻婆豆腐の方向性によっても、選ぶべき豆腐は明確に異なる。自分の求める一皿に合わせて切り替えるのがスマートだ。
花椒の痺れる辛さ(麻)と豆板醤の深いコク(辣)を前面に出した「本格四川風麻婆豆腐」を目指すなら、水切りを強めに行なった木綿豆腐、あるいは硬めの絹ごし豆腐がベストだ。力強いスパイスの刺激に負けない豆腐の存在感が必要だからである。
一方で、鶏ガラスープや醤油、みりんを効かせた、子供からお年寄りまで食べやすい「マイルドな和風麻婆豆腐」であれば、絹ごし豆腐や充填豆腐のなめらかさが抜群に合う。優しい味わいのタレが豆腐の甘みを引き立て、口当たりよくスルスルと喉を通っていく。