「バリバリ」という言葉の原点は、固い物質を噛み砕く音や、紙・布などを勢いよく引き裂く際の音を表す擬音語(オノマトペ)です。煎餅を勢いよく噛み砕くときの「バリバリ」、厚手の紙を一気に引き裂く「バリバリ」という物理的な衝撃音が、言葉としての最も原始的な形態にあたります。
日本語の歴史において、物理現象を表すオノマトペが人間の心理や動作の激しさを形容する副詞へと転用される例は少なくありません。「バリバリ」も同様に、障害を力任せに打ち破って前進する様子や、留まることのない勢いを表現する言葉として定着していきました。物事をためらわずに一気呵成に進めるダイナミズムこそが、この言葉の根底にある本質的なニュアンスです。