かつて南北対話の象徴的な舞台であった板門店(パンムンジョム)や非武装地帯(DMZ)の空気も一変しています。現在、軍事境界線付近では過去に締結された南北軍事合意が無効化され、北朝鮮軍による地雷の追加敷設や防壁の構築、さらには南北を繋いでいた道路・鉄道の物理的遮断と爆破が進められました。
境界線付近における監視所の再武装化や拡声器放送の再開、ドローンや汚物風船を用いたグレーゾーンの挑発行為など、現場では一触即発の小競り合いが日常化しています。観光客の受け入れが厳しく制限される中、38度線を挟んだ前線エリアは冷戦時代を上回る軍事的要塞へと逆戻りしており、現場指揮官の些細な誤認が発砲戦に直結しかねない危険な状態が続いています。