3DスキャナーやAIを活用した画像解析など、現代の犯罪捜査における鑑識技術はめざましい進化を遂げている。2026年の今日、現場に残された微小な痕跡から使用工具の型番すら特定できる時代だ。それでもニュース報道から「〜のようなもの」という言葉が消える気配はない。
なぜか。技術がどれほど進化しようとも、最終的に公判で証拠として採用され、裁判官が事実認定するまでは「確定」と言い切れないのが法治国家の原則だからだ。テクノロジーが高度化すればするほど、逆に法手続きの慎重さも増す。科学の進歩と報道の慎重姿勢は、決してお互いを排除するものではないのだ。